urachanの雑記録

いろいろ書きます

3泊4日香港訪問記(#1 日本出国~ 到着翌日の朝食)

2023年9月に香港を初めて訪問したので、記録がてらそのレポートです。 本当は記憶が薄れないうちに書きたかったのですが、体調不良と論文の〆切が近かったなどの理由で、半月ぐらいギャップが開いてしまいました。

(本記事で登場する諸々の金額は、執筆時の為替レートを参考に1HKD=20JPYでざっくり計算しています)

香港訪問の経緯

時は遡ること2023年6月。 コロナで減少した観光客を取り戻すべく、香港政府が50万枚の航空券を無料配布するキャンペーンをやっていました。

wow.hongkongairport.com

空港使用料や諸税は別途支払いが必要なものの、格安で香港に行けるチャンスだったので結構な反響があったようです。 中々チケット獲得は難しいだろうなと思いながらダメ元で争奪戦に参戦したところ、意外にもあっさり取れてしまい、香港行きが確定しました。 今回はHKExpressという香港の格安航空会社で予約しました。税金やLCC特有の謎手数料諸々込みで、往復25000円。

名古屋-香港の往復チケット。約25000円也。

ちなみに今予約しようとした時の最安直行便は代替50000円でした。大体今回の倍額といったところ。 中々悪くないのではないでしょうか。

Skyscannerで検索した同一区間の運賃

日本出発

搭乗便はセントレア第二ターミナルからの出発でした。 2タミは空港の端の方にあるので、移動に時間がかかります。まぁLCCなんで、気が利かないのは仕方ないですね。 1タミと2タミを行き来できる無料バスが運行していたので、それに乗りました。 前からこんなの走ってましたっけ?あまり記憶にないです。

事前のリサーチで調査済みでしたが、搭乗口には日本人ほぼいませんでした。現地人しか乗らない様子。 日本人はいないものと思われているのか、搭乗口にいた日本人の職員に英語で話しかけられました。パスポート見せたら「あっ」って顔されました。

搭乗便(UO691)

搭乗便は、セントレア17:45発(JST)の香港21:00着(HKT)。日本と香港で1時間時差があります。フライト時間は約4時間。 ちなみに、今回は行きが夕方便、帰りが午前便だったので、タイトルで3泊4日と書いてはいるものの現地を回れるのは2日程度でした。 機材のシートピッチは標準~やや狭いぐらい。ANAの国際線機材に比べればもちろん見劣りするスペックですが、中距離程度であれば問題なさそうです。私は真ん中の席に座りましたが、ラッキーにも通路側が空席だったので楽に座れました。 欧州や北米への直行便に比べれば大したことないフライト時間ですが、劇狭座席だとしんどいなぁと内心ビクビクしていました。

身長178cm標準体型の成人男性が着座した時の足回り

離陸後、飲み物や食べ物は出てきません。フライト24時間前まで機内食や飲み物を事前予約できるようで、その手続きをしていれば離陸後に出してくれるようです。 飲食物の持ち込みは遠慮するよう公式からアナウンスされておりますが、流石に水すらないのは厳しい&正規のルートで買うと高いので、水をカバンに忍ばせて持って行っていきました。安い運賃の代償とはいえ、水すら公式にはアウトってのは辛いですね。 ちなみに、フライト中普通に飲んでましたが、特に何も言われませんでした。すみません。許してください。

運行機材はA320neo

香港入国

香港には定刻より30分程度早く着陸しました。 入国審査を済ませて、無事香港に入国。審査時は特に何も聞かれず、顔認証だけされて終わりでした。

セブンイレブンがお出迎え

入国後したらまずATMに行き、海外キャッシングで現金を得ました。 ヨーロッパなんかだと大体の店でクレジットが使えるのでキャッシュレスな旅行ができますが、香港は割とまだ現金社会のようで、ある程度キャッシュがないと決済に困ります。日本円で2万ほど下ろしました。レートは2023年9月下旬時点で、大体1HKD20円ぐらいでした。昔はもっとレート良かったみたいですが、今は円安なのでちょっと渋いですね。

円安の影響で、1HKD=19.6JPY

また香港にはオクトパスカードという決済手段があり、それを使うことで現地の地下鉄・バスなどの公共交通や飲食店での精算ができるようになっています。日本で普及している交通系ICの香港版ですね。かなり多くの場所で使えるので、香港で生活する人必携のカードです。オクトパスカードは1997年誕生、日本初の交通系ICであるSUICAが2001年誕生なので、日本より早く導入されたようです。ちなみにオクトパスカードの中身は、日本の交通系ICと同じくFeliCaとのこと。

オクトパスカードはコンビニや自販機で売っているので、簡単に入手できます。私も空港の自販機でゲットしました。 現地人向けのカードと旅行客向けのカードがあります。 旅行客向けのカードは、旅行後に窓口に行けばチャージ残額を返金してもらえます。

旅行客向けのオクトパスカード。券面がかわいい。

空港でやるべきことを一通り済ませたので、香港の中心地へ向かいます。 空港から九龍という香港の中心地へ出る特急電車が出ているので、それに乗りました。乗車時間は20分程度です。運賃は往復分をまとめ買いすることで安くなり、片道約90HKD(=1800JPY)です。セントレアから名古屋を結ぶ特急電車であるミュースカイは片道1000JPY程度なので、それと比べると高めの値段設定です。 安く済ませたい人はバスを使うといいと思います。

電車の中にコンセントがありました。イギリスにあるタイプの形状です。植民地時代の名残でしょう。普段と違うコンセントを見ると、海外に来たなと感じます。

電車内のコンセント。電圧220V。バッチバチにキてます。
今どこを走っているかが一目で分かる

九龍にある宿泊先のホテルに到着したのが夜の23時ぐらいでした。大体の店はもう閉まっていたので、近くのセブンイレブンで冷凍チャーハンと日本では売っていないシリーズのハーゲンダッツを買って、ホテルの部屋で夕飯にしました。チャーハンの米がタイ米みたいな縦長形状で、その米の特性なのかめちゃくちゃパサパサしてました。びみょい。

ちなみに香港のコンビニですが、セブンイレブンサークルKの2大勢力のようでした。ファミマとローソンはなかったです。

香港1日目の夕飯

香港2日目・朝ご飯を求めて移動

よく寝て、2日目です。部屋のカーテンを開けると、ホテルに来たときは夜の暗さで見えなかった景色とご対面。 手前の建物のボロさと奥の新しそうな建物の対比が不思議な感じ。丁度今、老朽化した建物の建て替え工事が進んでいるようです。このような景色が楽しめる期間はそう長くないのかもしれません。

ボロい建物(手前)と近代的な建物(奥)

バスに乗って市街地へ繰り出します。今日の観光地である香港島へ向かいつつ、朝ご飯を食べに行きます。

香港市街地には大量のバスが走っており、現地民の足としての役割を果たしています。 香港は土地面積が東京の半分程度というのもあり、土地がべらぼうに高いので、一般階級の人がマイカーを所有して移動するのは難しいのかもしれません。

日本の主要な路線バスとの最大の違いは、運行機材がダブルデッカーであることでしょうか。一応マイクロバスみたいなのも走っているのですが、需要が少ない路線を担当している本当に現地民向けのバスらしく、観光客は基本的にこのスタイルのバスに乗ることになります。

ダブルデッカーのバス(回送車両?)

運賃はどこまで乗っても定額で、路線によって運賃が異なります。このあたりのシステムは日本の都会を走るバスとほぼ同じですね。 運賃は大体100円台に収まるぐらいです。日本のバスだと安くても200円ちょっと取られるので、安いですね。

ちなみに路線毎に決まったダイヤは特になさそうな雰囲気で、各線大体これぐらいの時間間隔で走ってるよ~という情報がバス停の案内に書いてありました。GoogleMapだと到着時刻が出ていたので、ダイヤも存在するかもしれません。が、その通りに来たことはありませんでしたw まあ、時間に厳しい日本ですら路線バスは遅延しがちなので、時刻表作ったところでそれ通りに走るとは思えませんし、これぐらいで丁度いいのかもしれません。

路線によって運賃が異なる

バスに乗り込みます。バス入り口にICカードをスキャンする機械があるので、そこにオクトパスカードをかざして運賃を支払います。せっかくのダブルデッカーなので、バスに乗り込むやいなや2階の最前列へ向かいます。意外と車内は空いていました。今回の香港旅行ではたくさんバスに乗りましたが、ほとんどの場合席を選んで座れるぐらいにはキャパに余裕があり、座れなかったことは一度もありませんでした。これダブルデッカーで走る必要ないのでは・・・?と思ったのは内緒です。

日本の長距離バスに乗ったときの視線より高く、中々良い眺望でした。バスの運転手が前との距離をガンガン詰めるので、ぶつかるんじゃないかと心配になりましたが、加減速は割と丁寧でした。丁度1年前に出張でカナダに行ったときに乗ったバスの運転がまぁひどかったので、内心ちょっとビビっていました。

二階最前列からの眺め

十数分バスに揺られて、今度は船に乗り換えます。香港中心部は九龍半島香港島の2つに分かれており、これらの間は船と地下鉄で行き来ができます。2日目は宿泊地の九龍半島から香港島へ向かい、1日かけてザザーっと観光するプランとなっています。

九龍半島(上)と香港島(下)地図データ©2023 Google

船の運賃は片道100円ぐらいだったと思います。激安。まだ地下鉄が登場していませんが、香港の公共交通は全体的に安めです。10分ぐらいのクルーズ。ちなみに船自体は15分間隔ぐらいで出ているらしいので、特に出港時間を調べる必要はありません。

午前中の天気はあいにくの曇り

船内のマスク着用お願い表示。コロナの名残。

船を降り、またバスに揺られてしばらく行ったところで、最初の目的地である朝ご飯会場に到着。 地元民に人気の飲茶の店らしい。いかにも地元民向けという雰囲気が漂っており、一発目からここに入るのは中々勇気がいります。

maps.app.goo.gl

入るのに勇気がいる佇まい

おそるおそる店の中をのぞいたところ、店員のおじいちゃんが手招きしていれてくれました。通された席には既に客が座っており、現地民と相席。特に喋ることはなかったですが。

入店後漢字だらけのメニューと格闘していたところ、外国人だと察した店員さんが英語版メニューを持ってきてくれましたw ありがとうございます。 一応事前に頼むものは決めてあり、その漢字表記もメモっておいたのですが、中々厳しいですね。ちなみに店員さんに英語はほぼ通じませんでしたので、身振り手振りで何とかしました。

地元民向けの店と思いきや、英語メニューがあった

メニューとにらめっこしている間に、水(お茶?)に浸かった食器が目の前に出てきました。 これは「洗杯」という、食事前に皿をお茶で洗う広東の習慣らしいです。かつて香港のレストランは衛生状態が悪かったので、客自らが皿を洗って綺麗にする文化が生まれ、それが現在にも残っているという経緯があるとのこと。最近は衛生的なレストランが増えてきたのでその必要はなくなったようですが、こういうローカルレストランではまだ見られるみたいです。今回は外国人だと気づかれたからか、店の人が目の前で洗ってくれました。地元密着の店はこういうのを体験できるのが良いですね~。ただ、正直これで皿が綺麗になっている気は全くしませんw

目の前で皿を洗ってもらう

メニューを指さして注文して一息したところで、料理が出てきました。注文から30秒も経ってない気がします。何が何でも早すぎる。 手前の白いのが牛肉腸粉(牛肉の米粉巻き)、左奥がシュウマイ、真ん中奥が(何味か忘れた)蒸しパン、右奥がエビシュウマイ、です。 一番手前の料理は日本ではあまり見慣れませんが、もちもちした米粉の生地に牛肉を挟んで醤油ベース(?)のタレをかけたものです。もちもちしてて美味しかったです。

本場の飲茶

追加でチャーシュー饅と鶏の足を頼みました。チャーシュー饅は生地が甘め。鶏の足は醤油ベースの味付けで、めちゃめちゃプルプルした食感でした。コラーゲンですかね。鶏の足ってそのままガブッと食べられると思ってたんですが、中に骨があるので手羽先の要領で食べないと歯がやられますね。(まぁちょっと考えれば分かる話なんですが)

鶏の足はちょっと見た目が怖い

写真に出ている分で、お会計は131HKD(=2620円)でした。2人で分けたので一人1300円ほどでした。日本の感覚だと1000円ぐらいで収まると思ってましたが、全然問題ない価格だと思います。日本の外食はまじで安すぎます。

この後香港島をザザーっと回りますが、長くなってきたのでまた次回。

続編↓

sp-east1203.hatenablog.com