urachanの雑記録

いろいろ書きます

【10時打ち】サフィール踊り子グリーン個室の予約に挑戦

GWにサフィール踊り子のグリーン個室に乗りたく、入手困難なグリーン個室券を奪取すべく人生初の10時打ちに挑戦しました。

サフィール踊り子とは

JR東日本が運転する東京~伊豆急下田間で運行されている観光列車です(臨時のサフィール踊り子5号は新宿発)。全車両がグリーン車で構成されるスーパーデラックスな列車となっています。

ちなみに昔スーパービュー踊り子という列車もありましたが、サフィール踊り子と入れ替えになる形で廃止されています。

10時打ちとは

グリーン個室券をはじめとするJRの指定券は、運行日の1ヶ月前10時から発売されます(旅客営業規則第21条4)。この発売日の10時を過ぎた直後に指定券を発券してもらう行為を10時打ちと呼びます。人気な列車の座席はそうでもしないと予約できません。

www.jreast.co.jp

10時打ちの具体的な手法としては、

  • 事前に申込書を窓口に提出して、10時丁度に発券してもらうよう手続きする
  • 10時前にみどりの窓口や全線切符売り場へ並び、窓口の駅係員に10時丁度に発券してもらう

といったものがあります。しかし自分が調べる限り、ここ数年は前者の手法に対応する窓口は少なく、後者の手法を10時打ちと呼ぶことが多いようです。(後者についてもやっているところとやっていないところがあるとか)

もっとも、JRが公式に案内しているサービスではないため、そのあたりは曖昧です。あくまで非公式ではあるが、電車好きの間では認知されている行為だという程度の話です。
これより詳細は僕より遥かに詳しい方々がたくさん記事を書いていますので、そちらをご覧ください(クソ適当ですみません)。

サフィール踊り子のグリーン個室は1編成あたり、1~4人用の4室と1~6人用の4室の、計8室しか存在せず、さらに上り下り合わせてそれぞれ1日2本しか走っていないため予約枠が少ないです。その上人気な席ですので、発売開始と同時に予約する10時打ちがほぼ必須だと思います。ましてや今回のような繁忙期の券は尚更です。

ちなみにこれは余談ですが、東海道新幹線の700系ラストラン(2020年3月8日 のぞみ315号 東京発新大阪行)の切符は発売から8秒で売り切れたそうです。ひえー。

10時打ち駅の選定

10時打ちをする上で重要な要素である、駅の選定を行います。

10時打ちを実行する駅の条件として、個人的に以下を設定しました。これらを満たす近所の駅を探します。

  • 窓口が複数ある中規模以上の駅
  • 10時打ちの実績がある駅

各条件の詳しい説明ですが、まず1つ目の「窓口が複数ある中規模以上の駅」というのは、

  • そもそも発券機がない小規模な駅では発券不可能である
  • 窓口が少ない小規模駅だと10時打ちで少ない窓口のうちの一つを占領することになり、他の客に迷惑がかかる

という理由からです。あくまで非公式のサービスなので、周りに極力迷惑がかからないよう配慮するべきでしょう(鉄オタに対する社会からの風当たりは強いですから・・・)。

2つ目の「10時打ちの実績がある駅」というのは、

  • 駅側の都合でそもそも10時打ちをしてくれない駅がある

らしいからです。まぁ非公式のサービスですので、断られても文句は言えません。やってくれる駅員とやってくれない駅員がいるみたいな話もあり、当日になってみないと分からないところもありますが、最低限過去に実績のある駅かは確認したほうがいいでしょう。私は TwitterYouTube で「○○駅 10時打ち」や「△△市内 10時打ち」などのワードで検索し、各駅の実績について調査しました。
私はこの調査の結果、名古屋市内の某駅で10時打ちを決行しました。(駅名は伏せますが、愛知の人なら多くの人が知っているレベルの駅です)

10時打ち当日

先客がいると10時丁度に発券してもらえない可能性があるので、当日は8時半頃に駅へ着くように向かいました。窓口で10時丁度に発券してほしいとお願いしたところ、引き受けていただけました。先客もいないようでしたので、無事1番目になりました。10分前ぐらいにもう一度窓口へ来るように言われたので、時間になるまで近くのカフェで珈琲を飲みつつ暇潰し。待っている途中に係の方から電話があり、「9:55頃になったら右から○番目の窓口に来てください。切符売り場の入り口に人が並んでると思いますが、並ばずにそのまま窓口前までお願いします。」というお知らせを受けました。非公式なのに丁寧でびっくりです。

言われた通りの時間に電話で伝えられた場所へ向かうと、自分が入るための窓口を既に空けてくれていました。「変な客ですみませんありがとうございます」と心の中で感謝しながら、係の方に予約情報を伝えました。予約情報を一通り発券機に入力した後、係の人が奥の方へ消えていったと思ったら、電話機で時報を鳴らしはじめました。さすが時間厳守の世界です。

待つこと数分いよいよ時間となり、10時丁度を告げる時報と共に、係の方が発券機のボタンを一つ叩きました。数秒の静寂の後・・・、「席が取れました」と係の方からお知らせいただき、無事グリーン個室券獲得となりました。

大学生協旅行センターという穴場

と、無事JRの窓口で10時打ちに成功したのですが、実は失敗したとき用に一つ保険をかけておりました。

ご存じの方もいると思いますが、JRの切符が買えるのは駅窓口だけではありません。実は私が在学する名古屋大学の生協旅行センターにもJR切符の発券機が設置されており、指定券の発券が可能です。普段から学割で乗車券を買う際に散々お世話になっています。

twitter.com

10時打ちについて色々と調べていると、実はその生協旅行センターでも10時打ちが可能なことが分かりました。さらに生協旅行センターのすごいところは、事前に申込書を窓口に提出しておけば当日窓口に行かなくても10時丁度に発券手続きをしてくれ、その結果を電話してくれるという点です。つまり、紹介した方法の内の前者側(現在駅では取り扱いのない方法)に対応しているということです。これはすごい。

今回自分はJR窓口で券が取れなかった時に備え、生協旅行センターの方でも事前に10時打ちをお願いするという2段構え作戦を実行しました。

しかし発券機は1台のみであり(1台あるだけでも凄いと思いますが)、当日は予約順に発券されるため、予約に先客がいると10時丁度の発券はできません。予約受付開始のタイミングは分かりませんが、できるだけ早く予約をするべきでしょう。ちなみに、自分は10時打ち前日の昼頃に予約しにいきましたが、その段階で既に臨時サンライズ出雲の10時打ち予約が入っており、自分は2番手でした。ぴえん。でも逆に、GWという最繁忙期運行分の券であっても前日昼までに予約すれば2番手になれると思うとすごいんじゃないですかね、これ。

で、結果はどうだったんだという話ですが、なんと生協の方でも予約が出来てしまいました。予約2番手なのに取れるとは思いませんでした。厳密には、自分がJR窓口で取ったのは 14:18伊豆急下田発のサフィール踊り子2号でしたが、生協に予約をお願いしたのは16:39伊豆急下田発のサフィール踊り子4号でした。後者は発車時刻が遅めなので、比較的人気がない列車だったのかもしれません。申し訳なかったですが、生協の方は払い戻し手数料340円を支払って放流しました。担当者の方、すみませんでした。。

さいごに

中々できない体験ができて楽しかったです。
生協の旅行センターは長い列に並ばず学割乗車券が買えるので重宝していましたが、まさか10時打ちまでできるとは思わず、在学6年目にして新たな発見でした。